父親のこと


去年の暮れに父親の癌が見つかった。咽頭癌だった。

今まで大きな病気とかしたことのない父だったので、
すごくショックだった。

ステージもWで、大きくなりすぎて手術ができないと言われた。

しかもすぐに放射線治療をしないと窒息してしてしまうということで
すぐに大学病院に入院することになった。

入院してからの検査でさらに胃癌が見つかった。ダブルパンチだ。

私たち姉妹もすごくショックだったけれど、
本人はさぞ怖かっただろうなと思う。

先生から癌宣告をうけて、気を失ったくらいだから。

職人堅気で昭和の人間バリバリな父がとても小さく見えた。

たとえ延命治療と言われても、1日でも長生きしてほしいから
みんなで説得して父も頑張る決心をした。

思った以上に放射線治療は過酷だったみたいだ。

マックスの35回、はじめは元気だったけど、回を重ねるごとに
元気がなくなっていった。

食事も全く味がしない。だけど食べないといけない。

砂を食べているような感覚と戦いながら、何とか35回を終えて
退院することになった。

筋力が衰えて、ちゃんと歩けなくなっていた。未だに味覚は戻らない。

父も歳をとったなと実感した。

もう80過ぎているのに人生の最後にこんなつらい思いするなんて
神様もいじわるだなと思った。

癌って痛くも痒くもないらしい。ってあんなものできてたら気が付くだろ!と
突っ込みたくなるが、本人は全然違和感もなかったと言っている。

血を吐いて初めて病院へ行った。

歳をとってからは健康診断大事だなと思うようになった。

病院嫌いの私は気を付けないとな。

今まであまり考えたことなかったけれど、私ちゃんと親孝行したかな?

今からでも決して遅くはない!悔いのないように親孝行しないと!
お父さん、どうか1日でもいいから長生きしてください。

親孝行まだ足りてません。





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